タクシー運転手から聞いた、転職前に知るべきタクシーの稼ぎ方

先日タクシーに乗っていて、渋滞に巻き込まれたときに、タクシー運転手に仕事のコツについて話を聞いた。

最初は世間話のつもりで聞いていたが、面白くて途中からメモを取り始めた。

その運転手は、40代後半でリストラにあい、タクシー運転手に転職。
今50代半ばだが年収が600万円ほどあるという。

このサイトの主目的の一つである転職の参考になるかも知れないと思い、メモと記憶をもとにタクシー運転手の話をまとめてみた。

出典:photoAC

私が尋ねたのは「タクシー運転手に転職して、未経験から稼げるようになるコツってあるのですか?」というものだった。

 

タクシー運転には、少しの習慣の差が業績に反映する

どの仕事もそうだろうが、タクシーの運転手にはそれが顕著だという。

どのタクシーも、左右に注意を払いながら、手を挙げてタクシーを呼び止めようとする客を探そうとしている。視力に大きな差が有るわけでもない、注意力に大きな差が有るわけではない。

それなのに、稼げる運転手とそうでない運転手がいるのはなぜか?

それは、ほんの少しの習慣の違いだという。

 

縄張りを決めて、データを取る

今日はこちら、明日はこちら、という風に、いろいろな場所を走り回る運転手がいるが、それでは稼げない。

場所によって住民やサラリーマン、水商売の人などの行動には癖があり、それを分析して把握できれば、癖に沿って移動するだけで客をつかまえられるようになる。

ところが、闇雲に運転していると、人々の行動を分析できない。

だから、まずは行動範囲を定めて、同じ場所を運転するようにする。

そして、客を見つけようと頑張るのと同時に、自分だけでなく、他のタクシーも、どの時間にどの場所で客を拾ったのかを観察し、記録していく。

何時から何時の間に(5分単位で記録)、どこで、どのような客がタクシーに乗ったのかを調べて記録する。

そのときに、ある程度予測をしながら検証していくとのちのち楽になる。

勤めているタクシー会社に頼めば、データとして教えてくれることもあるが、それを鵜呑みにするのではなく、自分で検証することが大切。

なぜなら、会社のデータには、つかまえられた客のデータは記録されていても、他のタクシー会社にさらわれた客のデータは載っていないからだ。

 

自分の仕事を習慣化する

どの曜日、どの時間帯に、どのような客が多いのかは、会社の先輩などに尋ねたら親切に教えてくれる。それをもとに、自分でも予測して、検証、観察などを繰り返していくと、稼げる型が見えてくる。

あとは、型に従ったルールを愚直に守るようにする。

同じことを繰り返していると、どうしても嫌になってくることがある。しかし、同じことを繰り返さないと、見えてこないことが多い。

特にタクシーの運転手は、革新的な仕事ではないから、奇をてらってはいけない。

だから、同じことを繰り返すことを嫌がっては駄目。自分はそれほどできる人間じゃない。才能があるなら、タクシー運転手以外の仕事をやっているはずだと自分に言い聞かせる(←と、タクシー運転手の方が話していた)。

 

たとえば、かならず左折する

右折すると、客を見逃す。

左折すると、左折した先に客が手を挙げて待っている、ということがある。

ところが、右折しても、その先に客がいたとしても、直進してきた他のタクシーに先にさらわれたりすることが多く、非効率的。

流しているときに、できる限り左折だけで目的の場所に向かうように心がける。螺旋を描くように目的地に向かうことになるので、客を見逃す漏れが少なくなるし、左折に集中できるからミスも少なくなり、事故を起こしにくいそうだ。

この積み重ねが、大きな差を生む。

 

ニュースを聞いて、客の行動を予測をする

流している時に音楽を聞いている運転手がいるが、論外。

ニュースによって、大きなチャンスが舞いこむことが多いからだ。

たとえば、海外の自然災害のニュース。

南欧の火山が爆発した、ニューヨークの空港が大雪で閉鎖された、というニュースが流れたとき、旅行会社では営業時間外でも客対応に追われている可能性がある。

そのときに、終電を逃した従業員がいるかもしれないので、旅行会社の前で待機する、などの工夫が出来る。

だから、全てのニュースを自分の仕事に関連づけて考える癖をつけなければならない。

 

成功するための方法は似ている

以上、その他にもメモしたことが有るが、細かい話になるので割愛。需要があれば、いつか別記事としてまとめるかも知れない。

現役のタクシー運転手の方にとっては、当たり前のことばかりかも知れない。

しかし、私にとっては新鮮だったし、なにより、どの様な仕事でも、同じ様な成功パターンがあるということが分かり、勉強になった。

まず観察をして、記録して、分析して、仮説を立て、検証する。

その結果、ある型が見つかったら、ひたすら愚直に繰り返し、さらに検証を積み重ねていく。

「PDCA(計画、実行、評価、改善の円環)」とか、「仮説と検証」がいかに大切かがビジネス書でよく説かれているけれども、タクシー運転手もまた同じ、ということなのだろう。

 

タクシー運転は労働時間が長い。辞める人が多い理由

なお、以下のようなことも話してくれた(これはメモを取ったわけではないので、うろ覚え)。

毎年、多くの新人が入ってくるという。その多くが、タクシー運転手は運転さえできればいい、と勘違いしていて、努力や勉強に不熱心な人が多くて困るそうだ。

運転した経験があれば、前歴は問われず、年齢を問わずに始められるのがタクシー運転手のいいところではある。

しかし、甘い考えで入社したものの、客から罵倒されたり、歩合制で客をつかまえられないと生活費に事欠く基本給しかもらえなかったり、労働時間が長時間に及んだりすることなどが重なると、弱音を吐いてほとんどが辞めていくそうだ。

とはいえ、昔に比べたらタクシーがゲロまみれになったり、酔っ払いに絡まれたりするトラブルは格段に減ったという。ケンカに巻き込まれることも少なくなり、日本人の若い人の質が全体的に良くなっているのは間違いない、という。

だから、タクシー運転手の受けるストレスも昔ほどではないはずだが、もっと良い仕事も増えたので、逃げ出すのも仕方ないのだろう、とのことだった。

話しながら、スマホでタクシー運転手の平均年収を調べてみたところ、275万円で、300万円に満たなかった。たしかに少ない。家族を養っていくには不足する。

そのことを話すと、

「いや、それは大げさですよ。たぶん200万円そこそこしか稼げない底辺タクシードライバーが大勢いるから、平均年収を押し下げているんじゃないですか。定年を迎えて年金をもらいながら働くドライバーは、それこそ小遣い程度の儲けが出れば良いのだから。稼げるドライバーは相当稼いでいますよ」

とのことだったので、あまりネットのいい加減な情報に振り回されてもいけないのだろう。

 

人間関係のストレスがないタクシー運転手は素晴らしい

私が話を聞いたタクシー運転手の方にとっては、慣れればこれほど素晴らしい職業はないのだそうだ。

まず、運転すること自体が楽しい。

それに、会社の人間関係でストレスですり減ることがなく、上司におべっかを使うこともない。

さらに、毎日外で働けること、空調の効いた自分だけの空間にいることができる自由は、何物にも代えがたいのだそうだ。

そういえば、と私は思い出したのが、よく駅の周辺でタクシー運転手同士が仲良く話している風景だった。

同業他社であっても、気兼ねなく仲良く話せるのは、普段から人間関係で消耗していないからかも知れない。

 

以上が、先日タクシーに載っていた時に運転手から聞いた話だ。

 

タクシー運転手に転職するには、専門サイトが良い

なお、私のサイト「リレジョブ通信」の主なテーマの一つが「転職」であるため、せっかくだから、タクシー運転手に転職するための情報も載せておこう。

タクシー運転手のような特殊な職業の場合、ハローワークやリクナビのような一般的なところで探すよりも、専門のサイトで探す方が良い。

なぜなら、業界専門サイトがあるなら、まずはそこに求人情報を載せよう、と考える求人担当者が多いからだ。

求人サイトに求人情報を載せるために、登録手続き、入力作業やサイト運営会社への依頼や連絡など、煩雑な手続きが必要だ。できる限り余計な手間を省くためにも、業界について詳しいサイトに掲載したいし(余計な説明が不要だから)、専門サイトの方が、業務経験者などの求める人材が早く集まることが多いからだ。

大手のタクシー会社に専門サイト側が営業をかけて、他にはない良質な求人情報を掲載してもらうことも多い。

その結果、専門サイトの方に良質な案件が多数集まるようになる。

だから、経験者はなおのこと、異業種からタクシー運転手への転職を狙うのならば、専門サイト(たとえば、タクシー求人といえば転職道.COMなど)をまずチェックする方が良い。

転職道.com

 

あなたの転職が良いものとなることを祈っている。

091014

 

 

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