人生を変えるために資格勉強を始める前に

人生を変えるために資格勉強を始める前に

これから資格勉強を始めよう、とする動機はなんだろうか?

今の仕事に役立てたいから?
転職して収入アップするため?
自分の人生を切り開きたいから?
自己成長のため?

さまざまな理由があるだろう。しかし、もしも今の自分の人生に不満を持ち、新しい方向へ道を切り拓こうと考えているのならば、やってほしいことが有る。

自分に資格を身につける前に、無駄な習慣、身に染み付いた悪癖を捨て去る努力だ。

化粧するより前に、ダイエット

たとえば、女性が美しくなりたいと思うとき、二つの方向性がある。

一つは、美しく化粧したり、美しいドレスに身をまとうこと。
そして、もう一つの方法は、ダイエットしてスリムになることだ。

美しく化粧する、あるいは美しい自分に合ったドレスを身にまとう。そのどちらも、学ぶ努力が必要だ。メイクについて、ファッションについて、たくさん勉強することが有るだろう。

だが、もしもその人が、日頃の不摂生がたたり贅肉がたぶついていたとしたらどうだろうか? せっかくの化粧もドレスも、映えないのではないか?

もちろん、太っていることが魅力の人もいる。病気のために太らざるを得ない人もいる。その場合は太っていることを活かした化粧やファッションを工夫するべきだし、価値観はさまざまだ。

しかし、痩せられるのに、痩せれば美しくなれるのに、しないのはもったいない。その場合は、化粧やファッションに気をつかうよりも、まずはダイエットしたほうが良いのではなかろうか?

もとの素材が0.01や0.1ならば、いくら100をかけ合わせても1や10にしかならないが、もしも素材が100ならば、10,000になる。素材を0.01から100にする努力は、足す努力ではない。大本を変える努力だ。

痩せること、引くこと、捨てることが、根元を変える努力となり、逆に素材の価値を変える。これはパラドックスのように見えるが、真理だ。

自分の内に潜む贅肉

資格の勉強も同じく、加える努力、掛け合わせる努力を始める前に、まず自分自身の根本を変える努力、つまり、捨て去る努力をしたほうがいい。

資格を身につけて、自分の人生を切り拓こうと考えているとしたら、今の自分の状況に不満を感じているからだろう。

その苦境を呼び込んだのは誰か?

明らかに自分だ。

今の自分にしたのは、自分の習慣だ。その習慣、癖の中にたくさんの無駄は無いだろうか?

  • 酒を飲む時間、ギャンブルをする時間
  • 無駄なネットサーフィン
  • 夫婦の間の頻繁な口喧嘩
  • 寝る前のゲーム
  • 心配事で頭がいっぱいになること
  • なんとなく英語を勉強していて、毎日30分をダラダラと費やしている

もちろん、ギャンブルのために生きている、とか、酒をもっと飲むために資格を取ってカネを稼ぎたい、と考えている人もいるだろう。他人から見ればバカバカしいことでも人生の目標となっていることもある。それもひっくるめて全て無駄なら、人生には何も残らない。

しかし、目標ではなく単なる惰性の習慣ならば、無駄だ。無駄を日常に忍ばせているとしたら、捨て去らなければならない。

出典:ぱくたそ

なぜなら無駄な習慣は、いわば自分の中に潜む贅肉だからである。

身につける努力と、スリムになる努力

不要な目標、不要な習慣、不要な思考の癖……。現代人は多くを望み、欲望にあふれ、物にあふれるうちに、余計なものを身に着けすぎている。

まず、捨てることを考えて欲しい。

ネットサーフィンやSNSの閲覧などの、無駄な習慣、無駄な行動などは見つけやすいだろう。

しかし、たとえば無駄な目標などは、見落としやすい。

必要もないのに、TOEICの点数にこだわり、ときどき思い立ったように英語の勉強をしているとか。

経営のためにはかならず会計の知識が必要だとビジネススクールで洗脳され、毎年日商簿記にチャレンジ、2級で挫折。しかし毎年簿記1級のための勉強をしてしまう、とか。

自分の人生を切り開くための努力には相当の時間を割くことが強いられるのに、それ以外の無駄な勉強を続けて、貴重な時間を無駄にしている人の、なんと多いことだろうか。

目標に関わるもの以外のものを日常から排除せず、動けないほどの無駄を身にまとっていれば、目標に届く前に倒れてしまう。

無駄が見つけられないのは、怠慢でしかない

「いや、私結構ストイックに人生を送っていますよ。無駄なことなんて一つも日常の中にありません。でもうまくいかないんです」

とおっしゃる方。もしも無駄が無いならば、あなたは適切な努力を行い、すでに成功しているのではないか?

「努力が続かないだけです。単にモチベーションでつまづいているだけです。やる気にならないだけですよ。毎年」

とおっしゃるならば、努力ができない、という悪癖が身についていることになる。努力ができない何らかの理由があるはずで、それを徹底的に探ってはどうか?

一番考えられるのは、メンタル的なものだ。たとえば人間関係などのストレスだとしたなら、それをまず改善しなければなるまい。ストレスを放置したまま勉強を続けて、毎年失敗しているならば、まず改善するべきはそこだ。

給料が落ちることを覚悟してでもまず転職するとか、考えることはたくさんある。

ところが、
「転職のために資格勉強を始めたのに、資格勉強のために転職するなら本末転倒だ」
と考えて転職に二の足を踏む人は多い。

気持ちはわかる。しかし、転職のために資格を身に着けたい、しかし今の職場ではストレスが貯まりすぎて勉強する気になれない、毎年何かで阻害されてしまうのならば、まず、給料が下がってでも人間関係がまともな職場に転職して、それから資格の勉強をして、そして、改めてもっといい職場に転職する、という二段構えで臨んではどうだろうか?

つまり「人間関係によるストレスを軽減したい」「資格を活かして給料の高い職場に転職したい」という目標だけを持てばいいのに「転職はせめて一度だけで済ませたい、二度三度と繰り返すのは恥ずかしい」とか「一時的に給料の低いところに転職することは怖い」という無駄な価値観、考え方をしているせいで、身動きができないことに気づくべきなのだ。

前に進みたいのに勧めない場合は、何かが阻害しているのだ。その阻害要因を探ると、必ず無駄な「何か」がある。心理的な要因が多い。常識だとか思い込みだとか恥だとか世間体だとか。このようなものは無駄な足かせだ。いますぐ外して欲しい。

 


資格勉強をする前に、自分の人生をふりかえってほしい。

もしも何度も資格勉強に挑戦したにもかかわらず、玉砕が続いているとしたら、以上のような無駄ものがあなたの日常に数多く潜んでいる。さまざまな無駄が、あなたの成功をさまたげている。

何度も同じところでグルグルと迷っているのならば、一度すべてを棚卸ししてみではどうだろうか?

何かを始めるのは、それからだ。

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