猛烈社員ではなくハイパーボヘミアンに

猛烈社員ではなくハイパーボヘミアンに

「死ぬ気でがむしゃらに働かなければ、カネを稼ぐことなんてできない」
と言われることがある。

がんばること、努力することは素晴らしい。しかし、何かを犠牲にしない限り、という但書がつく。睡眠時間を削り、食事はカップラーメンだけ、という生活を続ければ健康を犠牲にするし、家族との語らいの場を設けず、仕事関係の人としかつき合わない生活を続ければ、家族が犠牲となる。

その結果、残るのは絶望ばかりだ。

妻に家族を任せっきりで働くのが当たり前だった時代

元外務省勤務で作家として活躍している神田昌典さんは、海外の自己啓発書を元にした成功哲学の普及で有名になった人だ。

彼はビジネスに成功して急速に金持ちになったものの、家族との時間を疎かにしていたために家庭が崩壊した。その経験を元に書いた本が『成功者の告白』で、内容が面白く、いつまでも捨てられない。

仕事にかまけて妻との意思疎通ができなくなり、不倫をして家族が崩壊するという過程を赤裸々に書いていて、身につまされる。

かつての日本には、この手の男性が多かった。

家庭をないがしろにして仕事に打ち込み、休日までゴルフなどして、仕事関係のつきあいに精を出す。平日はもちろん、夜遅くまで働き、たまに妻や子供が話しかけても、疲れ切って邪魔に扱う。

高度経済成長期からバブル崩壊後の数年にかけて多かったこの手の男性たちの家庭で、離婚や家庭崩壊が進むのは当たり前だ。少し前の世代まで、猛烈社員の父親が当たり前だったので、定年後に熟年離婚となる夫婦が多い。

家族の大黒柱が抜けていれば、家が崩れるのは当たり前だ。

家族が崩壊していなくても、家族という在り方に絶望して家族を作ろうとしない子どもたちが多い。それも少子化が急速に進む一つの要因だろう。

新しいモデル「ハイパーボヘミアン」

豊かになるためには家族を犠牲にしてガムシャラに働くのが当たり前、という考え方に賛同する人は今も多い。しかも現代は、貧富の格差が大きい時代だ。貧しい人間、底辺にいる人間は大勢いる。そこから這い上がろうとするために、他人以上の努力が必要かもしれない。

ただ、何かを犠牲にしながら猛烈に働くのは工夫のない努力だ。今、IT技術を駆使し工夫を積み重ねることで、余裕ある生き方で豊かな暮らしができることが知られるようになり、成功者の新しいモデルとして注目を浴びている。

それが「ハイパーボヘミアン」という生き方だ。

ハイパーボヘミアンは、IT技術の発展、グローバリズムの進展により可能となった生き方だ。資本主義によって生まれた経済格差、知識の格差を利用して利益を得て、そこそこ稼ぐものの、大儲けは狙わない。

パソコン片手に短時間でそこそこの利益獲得を目指し、そこそこの収入を得た後は、慎ましやかだが精神的に豊かに暮らす生き方を選んだ人が、ハイパーボヘミアンと呼ばれる。

この言葉を知ったそもそもの原因は、たまたま読んでいたブログだ(タイトルは忘れた)。ブログで、ティモシー・フェリスという人の『「週4時間」だけ働く。』という本が紹介されていて面白そうだったため買った。

内容に圧倒された。

ティモシー・フェリスの自由な生き方

インターネットの発達で、我々の生活はかつてないほど自動化と外注化をシステム化しうるようになったとフェリスは指摘する。それにまだ人々は気づいていない今がチャンスだと言う。

健康商品の仕入れから販売までの仕組みをネット上に自動化した。人手が必要な労力部分は、作者のいるアメリカから、遠く離れたインド人にまかせてしまう。自分はほとんど仕事をせずに、格闘技を習ったり旅行をしたりして自由に過ごす。

フェリスは、その生活をもう何年も続けている。

本の中身が具体的な方法のオンパレード。すべての仕組みを作り上げれば、たしかに寝ながら稼ぎうるな、と思った。面倒そうだが、やる価値はある。

今の境遇を変えるために、いま幾つかのことに取り組んでいる。そのきっかけとなったのが『「週4時間」だけ働く。』という本だった。

ハイパーボヘミアンの第一人者・福田基広

ただ、ティモシー・フェリスは著書の中で、自分のあり方を「ニューリッチ」という言葉で紹介している。ハイパーボヘミアンという言葉は出てこない。

言葉を直接に知ったのは、もっと知りたくてYou Tubeで『「週4時間」だけ働く。』の関連動画を検索したことがきっかけ。

たった4時間の労働で年収500万円!ハイパーボヘミアンって何?

この動画でハイパーボヘミアンという言葉を知った。上記動画で紹介されている、日本でその生活を実現した福田基広さんのサイトも読んだ。

福田基広のデュアルライフ

「ハイパーボヘミアン」などという造語で表現されると、よく分からない、なにか特別な職業やスタイルに感じるかもしれません。。。簡単に説明させていただきますと、
・仕事に向かう時間量は少ないが、売上の仕組みが確立されている
・自分のやりたいことに割ける時間が充分にある
この2つにまとまると思います。

調べて見ると「ノマドワーカー」の種類って実は幾つかに分かれている事と、それぞれ呼び名が違う事も知りました。

そこで自分が「ハイパーボヘミアン」にやや、当てはまっていると知ったのですが、ヒッピーっぽい聞きなれない言葉がなんだかなー笑

 

あくせくせず、家族を養いながら、それでいて飄々として楽しく生きる、自由な生き方がうらやましい。福田さんのような生き方こそ、本当に豊かな生き方だろう。

学生時代に努力しながらワープアとして苦しんでいる人のことを「高学歴ワープアとなる原因とは」という記事で紹介したが、これは間逆な生き方だ。

豊かになりたい、とは誰もが思う。

しかし、豊かになるために昼夜問わず何かを犠牲にして働くことは過酷で、モチベーションを保つために、働くこと自体に価値を求めてしまう過ちを、人は犯しがちだ。

結果、働くという手段が目的化してしまう。

過ちを犯さないためにも、理想とする生き方を思い浮かべながら生きていきたい。

出典:足成

人生の先に描く理想として素晴らしい在り方だと考えている。

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